タンクとボトムプレートの付け替えでRDTA・RDAどちらとしても楽しめるアトマイザーFARISをご紹介致します。
商品提供:WOTOFOさま
Wotofo FARIS
FARISはアラビア語でナイトのことなんだそうな。盾と兜のようなロゴになっています。こちらはvape geekq8さんとのコラボ商品となっておりますが、vape geekq8さんはアラビア語圏の方のようです。
変身RD(T)AとなっているFARISですが、パッケージを開けるとまずはRDTAのスタイルで納められています。
内容品
さすがに盛りだくさん。そうそう、ついにWOTOFOさんも中が見えない謎の黒い袋をやめて、片側透明になったパッケージになったみたいです。これは分かりやすくていいですね。アトマ自体とは関係ないところですが、すごく良い変更だと思います。
六角レンチ・ドライバー・ドリップチップ・擦りガラスタンク・取扱説明書・コイル・コットン・細かい色々(次の写真で)。
一番ゴチャついた色々入った袋を開けましたが、もう何が何だかw
コイルジグ・予備のネジ・パッキン類・BFピン・RDTAポジピン(ノンBF時に使用する)・シングルコイル用リキッドホールアダプタが入っています。右の方の円盤がRDAとして使う際の底部プレートです。
RDTA状態の本体。お城のツィンネのようなデザインが目を引きます。指掛かりも良いデザイン。
ドリップチップはマーブル柄のレジンドリップチップの他、黒いワイドボアドリップチップも付属しています。いずれもサイズはハーフインチ。
アトマの上部はスリーブとは別パーツでキャップ式。この部分を回転させてエアフローの調整を行う形です。
底部。丸い穴が開いていてBF対応RDTAとなっています。このポジピン、工具がはまりそうな形ではありませんが、パッキンに刺さっているだけの可動式です。メカへの使用には注意が必要です(内部で固定はされていますが避けた方がよろしいかと)。
付属でノンBFで使うためのピンも付属しています。
最初に付いているのは透明なガラスタンクですが、予備で擦りガラスのタンクが入っています。これはお好みで入れ替えて使えます。後程使う際に付け替えてみます。
パーツごとに見てみます。
RDTA用のボトムキャップ・デッキ・トップキャップ・ガラスタンク・スリーブ。この中でボトムキャップとスリーブを撤去して、底部のフタを付属の物に変えればRDAモードに変身です。
スリーブとトップキャップです。エアホール調整はトップキャップ側で行うため、スリーブの部品は決まった方向でデッキ部分にはまります。出っ張りと切り欠きが嵌め合いになって、空回り等を防ぐデザインです。
デッキ裏とRDTA用のフタを見ます。デッキ底部のネジが510になっているのが分かると思います。また、BF時にリキッドが出てくる穴が見えています。この510ピンがホンモノで、右のRDTA用パーツで延長される形。
RDA状態
こんな形でタンクが外れてRDAに。底部はプレートが嵌っているので少しごちゃっとした感じもありますが、交換はタンクをネジって外してプレートに変えるだけなので簡単です。
タンクにリキッドが残っている場合はこぼれちゃいますが、内部のコットンやコイルはそのままで大丈夫。
エアホールです。片側3ツ、向かい合わせで計6ツ。デッキ内部に向かって斜め下方向に大きく傾斜しており、コイル下部に向かってがっつりと空気を送り込むと共に、リキッドの流出を軽減してくれるデザインです。全開ではスムーズな感触なのですが、絞るとやや風切り音が大きく気になる所が少し気になりました。
デッキ
ポストレスでデュアルコイル対応のデッキになっています。ネジは側面から閉め、幅広コイルでも足がねじれない方向からの締め付けになっています。
手前にシリコンの丸い穴が見えていますが、こちらがRDTAとして使用する際のチャージホールです。スリーブをはめると密閉されるような作りなのですが、実はこの穴のシリコン部品自体が弁にもなっており漏れを防止してくれています。
側面チャージのRDTAで、スリーブを外した状態で傾けてしまってジョジョーっていうのは誰もがカマしたことがある失敗だと思いますので、見えづらい部分ですが使い勝手に寄与する嬉しい工夫ですよね。
かなり大ぶりなウィックホールですが、大きなコイル×2で組むとコットンの量も多くなるので丁度良いです。 大型コイルに対応するべく電極間はかなり大きく取られていますね。
下の方に小さな穴が開いていますが、これはエア抜き用の穴だと思います。副次的な効果か、BF-RDAとして使った際にはスコンクするとリキッドがこの穴から出てきました。
また、シングルコイルで組んだ際にはあまりにウィックホールが大きいため、埋めてくれるシリコンのアダプターも付属しています。
FARIS・ビルド&ウィック
このアトマは明らかに大きいコイルを付けるのを前提とした作りに見えますので、付属のフレームドステープルで組んでみます。.33Ωと書いてあるので、一巻き増やしてビルドしてみましょう。
組みやすいかと思ったらそうでもなかったです。コイルを組む際にフチが邪魔で通常のコイル治具だと引っかかります。付属のコイルジグがL字型になっていた理由が分かりました。ちゃんと付属品を使うべきですね(´・ω・`)
プリメイドの状態から1巻き増やしていても、まだ端子間の距離には余裕があります。ちなみに、対角の穴を使って中央にデーンとコイルを一つだけ組むシングルビルドにも対応していますが、ちょっと私はエアホールが遠すぎてダメでした。ドローが強い人ならイケるかもしれません。
RDTA状態ではありますが、RDA使用時の状態を見るため上から鬼ドリップしてみました。もはや水たまりのような状態になっているのですが、横のエアホールからは一滴も出ていないのがお分かり頂けるかと思います。傾斜したエアホールはかなり効果的に働いているみたい。
実際に使ってみました。
まずはRDTA状態。これが付属のすりガラスタンク。こっちの方が好み!
ズオモモモー
爆・煙。
まああのコイルなんで当然と言えば当然なのですがミストも味もマーベラス。大き目のウィックホールでリキッド供給も良好、使っている間は漏れも感じられませんでした。
ちなみにBFでリキッドがどのように入るかチェックしてみたのですが、ガラスの見える範囲の一番上までちゃんとリキッドが出てくれます。リキッドホールがガラス部より更に上にあるため、ボトルを離して吸い戻しでタンク内のリキッドがみるみる減っちゃうということはありませんでした。
パッと見は大きなRDTAですがチャンバー容積は小さく、コイル下からごっそりとミストを持ってきている感じでフレーバーは結構濃いです。そしてかなり熱めミスト。ダイレクトな感じが好きな方向けだと思いました。
やっぱりウェルが無いのでいくら漏れないと言ってもドリップだと少々使い勝手は特殊です。この状態でもデッキ下部分はある程度の容量がありますので、チャージホールからリキッド補充して小容量RDTAとして使うことは可能です。
しかし私としてはRDAはBFが漏れづらくて好感触でした。
細かい部品が多くて保管が心配ですが、良く出来たRDTAでありつつ、更にRDAとしても楽しめるという部分は非常に面白かったです。細部の工夫が凝っていて、よく考えられているなぁーと感心しきりでした。