ドリップチップのおはなし【初心者向け】 | VAPEブログ・もくもく時間

ドリップチップのおはなし【初心者向け】

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VAPEの吸い口のことをドリップチップと呼びます。

こんなものです。

要するにマウスピースの事なんですが、vapeにおいてナカナカ大切な役割を担っているので、凝る人は徹底的に凝るパーツでもあります。

ドリップチップとは

ドリップ(滴下)するためのチップ(さきっちょ)です。元々シガレット型の電子タバコが主流だった頃は、パイプなんかと同様にカートリッジ・マウスピースなどと呼ばれていました。

未だ新品で20個くらいあるカートリッジ

その頃はZIPPOオイルのごとく、カートリッジの中にあるフワフワにリキッドを染み込ませておいて、それを吸っていました。しかし、タバコフィルタ程度のサイズの中に、十数滴のリキッドが溜められるだけなのですぐリキッド切れになってしまい、またリキッドが少なくなってくると綿が焦げ臭くなったりしていました。

リキッドを吸いこませる素材を改良しようと、水槽のフィルタからコーヒーフィルタからキッチンペーパーから何から皆して試していた訳ですが、一部の人は「そもそも、綿いらなくね?」ってなってしまったのですね。まさに逆転の発想。

こうして、コイルの所にポチョポチョとリキッドを直接垂らして吸う「ドリッパー」が爆誕しました。

この頃の吸い口の穴は、1mm程度でしたし、そもそもカートリッジが内蔵されてる関係で二重構造になっていたので吸い口からはドリップできなかったのですね。

  • カートリッジなど付けずに直で吸っちゃうワイルド派
  • カートリッジをぶった切ってドリップできるようにする技巧派

こんな感じの勢力図になったんですが・・・。

最初からドリップ前提のマウスピース

というものが出てきました。リキッドを入れられるように穴が開いている今と同じ形状の「DripTip」です。

中にカートリッジを入れなくて良くなったので、形状が自由になりました。長いもの、太いもの、中央がえぐれているもの、曲がっているもの、色々なドリップチップが出てきます。

流行り廃りも当然あって、最初は咥え心地を重視でデルリンのものが多かったように感じますが、ルックス重視でステンレス、汚れにくいテフロンなどが増えて、今はPEIが全盛期です。他にもありとあらゆる素材で作られています。アルミ・ガラス・セラミック等々。

元パイプ吸いとしてはエボナイト製が無い(私が見たことないだけかも)のが不思議です。

今、スタンダードは大きく分けると2種類

主に使われている規格は現在のところ2種。510と810です。

510

シガレット型から続くデファクトスタンダード。接続部の径が小さいので、ワイドにしようとしても接続部の径が小さいのでどうしても限界がある。あまりに内径を広げた結果、一番薄く弱くなっているOリングの部分でポックリと折れることがしばしばある。

そのため、Oリングを排してそのままプラスチックのドリップチップをグイとはめこむ「フリクションフィット」を採用したドリップチップも出ましたが、そもそも510がちゃんと定められた規格ではなくアトマイザーによってバラバラのサイズなので、あまり機能することはありませんでした。

810

vapeーpulse22

Kennedy RDAで出てきた大口径ドリップチップ。接続部径が1/2インチなので、ハーフインチとも。大ヒットになったGOON RDAが採用したため、昨今では爆煙系RDAで採用されることが多くなり、その後も多くのRDAで使われています。

特徴としてはOリングがアトマイザー側に入っているので、ドリップチップにはOリングがありません。そのためギリギリまで内径を広げることが可能です。

スタンダードなど知らない我が道をゆくアトマイザー

上記の2種に当てはまらないドリップチップのアトマイザーもあります。例えば、ドリップチップの接続をネジでやりたい(velocity・in’sane)というのはコンセプトによってありえると思うのですが、本当にただ訳のわからないサイズにしてあるアトマイザーもあります(PHARAOHドリッパータンク)。

変換アダプタが付いていたりもしますが、付いていない場合は泣きながら付属のドリップチップで吸う他ありません。私が使った中で一番ひどかったのはUDゴブリンミニです。

510変換アダプタを使うと、口にくわえる度にドリップチップが外れるという面白ギミックを搭載していて、最高の苦痛を与えてくれました。

ドリップチップによって味がかわる?

これは気のせいではなく変わります。単純に試す方法としては、長ロングドリップチップで喫うと、全然味が違います。ドリップチップの長さ、内径の太さ、テーパーの掛かり方等々で味に変化があるので自分の好みに合うものを探すのも楽しいですね。

ただ私の場合は細かい変化があまり感じられない人間なので、味よりも咥え心地とアトマイザーにガッチリとハマるかを重視しています。他にも、アトマイザーに似合うのを選ぶ人、MODとカラーマッチさせたい人、色々好みがあると思います。みんなちがってみんないいです。

さいごに

VAPEでは一部のアトマイザーを除きドリップチップを付けて喫うのが基本となります。皆様も好みのドリップチップや、かっこいいドリップを付けて楽しんでみてくださいね!

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