joyetechから、単三電池2本で駆動するMODが登場です。もちろん単三なので18650リチウムイオンのようにパワーが出せるわけではないのですが、単三で動くというだけで驚き。なかなかおもしろげな製品です。
商品提供:Vapesourcingさま
もくじ
Batpack with Joye ECO D16 パッケージ
まずはパッケから。特筆するところは殆どないパッケージなんですが、「AA」というシールが貼付されています。AAというのは単三のこと。昔は単一単二をよく見ましたが、最近めっきり使うことが少なくなりましたよね。
裏側にはオーセンティック品の証明となるスクラッチコード付きのシール。Joyetech公式サイトにて照合することができるようになっています。
外箱の中にはブラックのかっちょいい紙箱が入っています。さっそく開封。すっごい緑。
joyetech公式サイトより
色のバリエーションはこのようになっています。普通の色がひとつもないという非常にアグレッシブなカラー展開です。
本体以外には予備Oリング、本体に予め付いているのと同一の予備コイル、そして説明書と保証書・注意書き、コイルについて書いてある紙が入っていました。
Batpack 本体
さすがに単三2本仕様ということで本体小っちゃいです!アトマのてっぺんまで全て含めて高さは112.50mm。幅は37mm、厚みは18mmとなっております。全体的に金属製の外装でチープ感はありません。
重さは88グラムです。
VW等の機能は無く、1.85Vをコンスタントに出力するようになっているとのこと。なかなかスッキリした外観で悪くないかと。すっごい緑だけど。側面上部ギリギリの場所に黒く見えるのがファイアボタンです。
反対側も同一のデザイン。USBポートや他のボタン類がないMODなので、非常にすっきりしていますね。
上面にはインジケーターと510接続部。センターピンはスプリング式で、このような小型の特殊なMODの割にはきちんとストローク量も確保されています。まあ今現在このMODにセット付属のアトマ以外を載せることはないかと思いますが、この辺がちゃんと作ってあるのは素晴らしいです。
スイッチ
かなり上部に付いていますので、なかなか押しやすいです。天面にはLEDインジケーターがあり、パフ時に光ります。バッテリーが減るに従って、パフ後のインジケーターの点灯・点滅状態で凡そのバッテリー残量が分かるようになっています。
パカパカパカと早く点滅するようになったらバッテリー切れ間近なので充電するという形です。
バッテリー部
片側はバッテリードアになっており、隅に爪の掛かる切り込みがあるのが分かります。
マグネットで留まったフタを開けると単三電池が2本収まるスレッドが出てきます。+-が非常に明瞭に描かれており、とても分かりやすくなっています。よく見ないと+-が分からないMODも多いですが、これはデカデカと書いてあって最高。
バッテリーはエネループプロを使います!
それでは早速単三をセットしちゃいます。今回使うのはNi-MH、ニッケル水素充電池です。今やエネループがNi-MHの代名詞的存在になっている感すらあります。
はじめてエネループを見た時はあまりにシャレオツな外観に大量買いしてしまいました。
こちらはeneloop pro。普段からカメラ用として複数持っているやつです。勿論セットで使っているもので、充電器で電圧が揃っているのも確認済みです。容量は2,500mAh。
2,500とかすっげ多くねって思われるかもしれませんが、mAh表記は電圧も加味しなければいけません。定格1.2Vですので、ザックリですが18650の1/3くらいと考えて置けばいいのではないでしょうか。
このバッテリーは大変おすすめです。普段はストロボ等に使っていますが、桁違いに持ちが良く、空っぽになるまで比較的パワーを維持してくれます。
お値段は通常のeneloopよりちょっとだけ高いですが、用途によっては差額は余裕で元が取れる性能だと思います。
装着してみました。さすがにMODがサイズギリギリで設計されているようで、余裕でポポンと入れられるわけではありませんが、入れづらいというほどではないです。本体上側がスプリング式になっていますので、上から先に入れればOKです。
この状態で148グラム。小さい割にはズッシリした感じになってなかなか高級感アリ。
Joye ECO D16 アトマイザー
BatpackとセットになっているのがこのJoye ECO D16。接続部17mmのアトマイザーです。トップ吸気で漏れにくい構造に、BFHNコイルを組み合わせたアトマです。510接続なので通常のMODにも使えますが、4.2Vとかを掛けると即座にコゲてしまいますので気を付けてくださいね。
トップ部。リキッドチャージのためのフタからドリップチップまでが一体となっています。
ドリップチップ根元あたりにエアホールが開いています。ここから吸気したエアーがコイル下まで回り込み、コイル内を戻ってくるという二重構造です。
キャップを外したところです。フタの底面・コイル両方共に二重構造が見えると思います。リキッドはこの状態でコイルとグラスタンクの間に入れます。ガラスは結構かちっと留まっていますので安心感もあり、開口部が大きく入れやすくなっていました。
予備のOリングです。ガラスを留めるOリングにはKEEP CALM AND VAPE ONと書かれています。Oリングに文字入りというのは初めてみました。
アトマ底部です。センターピンはフローティングで、シリコンにポンとはまっているだけ。周囲は樹脂になっていますが、これは単なる飾りです。
コイルをベース部分から取り外してみました。チムニーまで一体化したコイルです。抵抗値は0.5Ω。と言っても1.85Vに対しての0.5Ωなので爆煙タイプという訳ではありません。
この細いコイルで中を空気が通過してコイル下から戻ってくるような構造は凄いですね。通るエアー量はそれほど多くなく、MTL専用と言っていいかと思います。
リキッドチャージ
フタが全部取れるので、小径タンクとしてはかなり入れやすかったです。タンク容量は2.0mlとなっており、このパワーで運用するには十分な容量です。
Batpack with Joye ECO D16を使ってみます
吸った感じはPOD型に毛が生えたか生えないかくらいの感じでしょうか。味は悪くないというかむしろミスト量に対しては良く出ていると思うのですが、なにしろミスト量が少し物足りない感じ。
ただニコ添して喫煙所で使うというような運用ならこのくらいのミスト量でも十分かなと思いますし、バッテリー切れした際にはコンビニで電池買って入れるという最終手段も可。もちろんNi-MHとは容量も放電性能も桁違いに低いので長くは持たないとは思いますが、非常に面白いです。
アトマそのものはトップ吸気の宿命といいますか、チャージ時にいったんジュルっとするとコイル内部に溜まったリキッドの抜け先がないのでしばらくジュルジュルし続けます。吸い口にティッシュを当ててブンと振ってやるといいと思います。
幸い吸っている途中で過剰供給はありませんでしたので、チャージしてフタを締める際に押し込まれた分のリキッドがジュルっているようです。
感想
これもう、単三電池というだけで最高に楽しいです。既にVAPEを楽しんでいらっしゃる方がこれをメイン機として使っていくかといえば疑問ですがサブ機としてなら面白いですし、これからVAPEをちょっとやってみたいという方にもお勧めしやすいのではないかと思います。100%安全とは言えませんが、リチウムイオンと比較すれば遙かに気を遣わずに運用できるNi-MH充電池ですからね。
このシリーズを継続してくれたとして、もう少しアトマがこなれた感じになってきたらエントリー用としてかなり良いものになるのではないかなと期待しております。
Joyetech BATPACK Kit with Joye ECO D16 Atomizer