こちらの記事は
Loch Ness by Envii レビューその1~開封から分解編~
の続きとなっております。公式でファームウェアアップデートが出ていたのに気が付いておりませんで、アップデートなしで使い込んでしまっており、アップデートで使用感がかなり変わったので、ビルド&検証をやりなおしたため途中ぶった切りで分割になってしまいました。ご不便おかけして申し訳ありません。ご興味のある方はぜひパート1もご覧になってみてください。
引き続きheavengifts様ご提供でお送りします
150W Envii Loch Ness TC Box Mod
もくじ
Loch Ness by Envii スペック
- 18650デュアル直列VAPE MOD
- 5~150ワット
- ユーザーフレンドリーメニューシステム
- クイックリリースバッテリードア
- キャッチカップ(~23mm)・フラットトップ 付け替えシステム
- ワッテージブーストモード
- スムースVAPEモード
- カスタマイズパワーカーブ
- TCR/TFR対応(ステンレス306・316・317/チタン/ニッケル/タングステン各ワイヤーモード)
- 10秒カットオフ(オーバータイム表示)
色は黒・青のほかに、今後ホワイトもリリースされるようです。
Envii Loch Ness サイズと重さ
ちょっと変形なので寸法は一概にあれですが
高さ99.5mm 幅47mm 厚み34mm
重さ154グラム
思ったより軽いです。持ちやすいせいで軽く感じるのかな?と思ったのですが実際に量ってみても軽かったです。バッテリー2本入れても244グラム。このデカさと亜鉛合金+ラバーコーティングのガッチリした質感にしては軽いです。
バッテリー2本装備で
243グラム。
私がこよなくリスペクトする東海林さだおさんの言葉を借りましょう。このMODを箱から最初出した時に
丼を受け取る時に重そうだと構えて受け取ったら、器がプラスチックで思ったより軽くて上にあがってしまう人
みたいになってしまいました。ちょっと思ったより小高く掲げてしまいました。
ラバーコーティングはシットリ&サラサラタイプで、ゴムゴムしいグリップ感のあるタイプではないです。わりとスルっと指から抜けちゃうくらいサラサラです。汚れなんかが付着しても、軽く拭いてあげれば真っ黒に戻ってくれます。冬場はヒンヤリするのも軽減されるでしょうし、これは気持ちいいですねぇ・・・。
形状は指に沿うような形でボディ部分がえぐれていて申し分ない持ちやすさなのですが、ファイヤリングボタンを押すために親指を離さなければならない為、女性など手が小さめの方だと少し扱いづらいかもしれません。
Loch Ness by Envii 操作方法とソフトウェア
まず、冒頭に書いた通りファームウェアのアップデートがあったのですが、海外レビューなどでもしばしば指摘されていた「ボタン押してからスイッチが入るまでにタイムラグがある」という点が完璧に解消されました。人によってはダメポイントだったかもしれないので、これが解消されたのは嬉しいですね。自分も大して気にしてなかったのですが、アプデで解消されたあとにVAPEしてみたら思いのほかレスポンスが良くて快適になったのが実感できました。
スクリーン
クリアで非常に明るいスクリーンです。SX350jと同じくらい明瞭なスクリーン。チップそのものも、アトマイザーを付ける度にニューコイル云々とか聞いてこないSXタイプですね。全体的SXと似た匂いがします。ボルト表示はライブで、ワット数を変化させると一緒に表示が上下します。便利。
操作方法
5クリック→パフロック・解除
メインボタン・+ボタンの同時長押し→プラマイボタンのロック
メインボタン・-ボタンの同時長押し→TC時のワッテージ設定
+-の同時押し→抵抗値セット
3クリック→メインメニューへ
メインメニュー
- WATTAGE
- STAILESS
- SS304
- SS316
- SS317
- TITANIUM
- NICKEL
- TUNGSTEN
- TFR
- TCR
- SYSTEM
- SCREEN
- 左右切り替え・ステルス切り替え
- USB LINK
- SCREEN
- EXIT
メインボタン・+-ボタン全部長押し→アドバンスセッティングへ
アドバンスセッティング
温度管理時
- BOOST
- TEMP COMP
- DRY SENSE
ワッテージモード時
- BOOST
- SMOOTH
- CURVE
- NORMAL
全ボタン同時押しだけ片手で押すにはややコツが要りますが、使いやすいメニュー構造です。3つのボタンが上部に集約されているので片手でサクサクと操作できます。
謎の用語の解説
TFR
TCRのすごいやつ?温度ごとに係数を入力してさらに厳密にコントロールするっぽい。まったく意味がわかりませんでしたがスゴイ。というかアップデートで通常のTCRがかなり具合良くなっちゃったので使う人いるのかな・・・。
DRY SENSE
コイルのドライ表示感度で1~20の間で設定します。数値を上げるとコットンが真っ白になるまでコイルドライのカットオフ表示は出ません。逆に下げるとちょっとでも供給が悪くなってたりするだけどドライ表示&カットオフ。これと温度設定・ワット設定を組み合わせることで、かなり好み通りの制御ができるようになっています。
TEMP COMP
TCモードでのワイヤーの誤差を微調整する。温度が思ったより高く表示されていたら下げる、逆に低く表示されていたら上げることでうまく温度管理することができるみたいです。ビルドやワイヤーによって、表示温度が全然上がらなくてTC効かない・いきなりドライ表示、みたいなのに対応できます。通常ならマニュアルTCR使わないといけないケースも、SSやNIモードのままtempcompで調整して運用できる感じですかね。ただ私の使った限りでは、わざわざ調整しなくても快適にVAPEできちゃっております。
BOOST
プリヒート。現在設定されてるワッテージ+75%の範囲内で、プラス何ワット・何秒(0.1秒単位)という細かい設定ができます。
SMOOTH
現在のワッテージで立ち上がって、スムースにパワーが弱まっていきます。まるでTCで吸ってる感じ。要はパワーが途中で弱まるのでブーストと似たものではあるのですが、変化が段階的にスムーズに弱くなっていくので面白いです。ワッテージ上げ気味で長いドローをした時に徐々にパワーが弱まってドライになりにくくしてくれるような機能です。
CURVE
パワーカーブですが、これは完全にpower vape向けの機能ですね。ワッテージ設定が大ざっぱに8W刻みでしか出来なくなるので、20W以下で吸ってる私の場合使い道がなかったです。むしろスムースモードで簡易的にカーブ設定できるので使う必要もなさそうです。
最初30ワットくらいで軽く熱を入れてバチバチを押さえておいて、からの150ワット!!みたいな感じなんでしょうか。
スクリーンもパワーカーブ専用の表示になってしまうので、特殊なモードと考えていいと思います。
ステルスモード
完全にスクリーンオフします。スクリーンは見えていませんが内部的には操作を受け付けていますので、ワッテージの上下もします(何ワットかもわからないけど)。再度スクリーンを出す方法は3クリックしてメニューに入るか、5クリックを2度してロック・アンロック。逆に言えば、ステルスしたままロックを掛けることはできません。
私はステルスモード自体それほど使わないので別にいいのですが、少し使いづらいでしょうね。
個人的にはパフボタン押しても表示されないけど、プラマイボタンでワッテージ変更するときだけ表示してほしいです。
スクリーンは手で隠れる位置なので夜に車で吸っててもそれほど明かりが邪魔になることはないです。
Envii LOCH NESSの総評
いいところ
- 廉価マスプロ品とは一線を画す510周りの構造
- 気持ちよいボタンの操作感
- 質のいいコーティングとシンプルなルックス
- 案外軽い
- 操作レスポンスの良さ
- 妙にバッテリー持ちがいい
- スクリーンが沈んでいるので指紋がつかない
わるいところ
- バッテリードアの締まりが不安。ちょっと段差がある
- とにかくデカい
- パワーカーブが大ざっぱ
- USBが専用ケーブルじゃないと使えない
- ステルスモードが使いづらい
決定的に悪いところは思い浮かばないです。強いて言うなら微妙な価格帯ですかね。使ってみた感想では正直バーゲンプライスだと思いましたが、50ドル以下でマスプロ品買えちゃうご時世ですものね。
USBのコネクションが奥過ぎて、先端が長くなっている付属ケーブル専用なのはちょっと面倒。次にファームウェアアップデートする時に、ケーブルを探し回る自分の姿が想像できますよ・・・。
パワーカーブはスムースモードがあるお陰で使わないので言うほどマイナスではないです。
メニュー操作や3クリック・5クリックも操作ミスが起こりづらく、快適です。押したつもりなのにメニュー入らなかったとかって皆さんたまにあると思うのですが、loch nessは快適。ボタンが押しやすいおかげなのかな。SXより連続クリックは速く行わないと受け付けませんが、ビルドして断続的に通電してる時に勝手にロックされてムッキーってならないので個人的には歓迎です。
また気が付いた点があれば追記して参りたいと思います。
ご覧いただきありがとうございました!
Special thanks to heavengifts
公式動画
[…] 実際の操作&使い心地は後編で! […]