先日、ユニークなデッキのRDA「Banaspati RDA」をご紹介させていただきましたが、Ultima Vapeの今回のRDAは打って変わってフレーバー寄りのドリッパーとなっております。シングルコイル・22mmのコンパクトなアトマイザーです。
商品提供:MaryVapeさま
DIGGIE RDA開封!
開封してまずいきなりキャップ2ケ入りなのにテンションMAX。オプションで色々後付けするタイプも楽しみがあって良いのですが、いきなり2ケ入りは楽しさ2倍。
予備パーツ類は簡素ですね。Oリング、デッキネジ、ネガティブポールを留めているネジ、BFピン。それからドライバーが付属していました。
アトマイザー詳細
サイズは22mm径×高さ17mm(ドリチ・510接続部除く)。かなりロープロファイルなRDAです。スリーブ外部には二重に溝がデザインされているのですが、この溝がエアホールの位置を示す形となっています。上部のAFCリングを回転させて調整するのですが、穴が見つからずに迷子になったら、この柄と合わせてあげればOKです。
ドリップチップは510。内径5mm×外径12mmとなっていて、DL向けであるこのアトマとしては割と内径は絞り気味。長さはアトマから飛び出す分で6mmの超ショートドリップチップです。
ちょっと癖があるのが、ドリップチップの挿し込む部分の長さが3mmくらいしかありません。もちろん受け側のキャップ部の厚さも同じくらい。そのため通常の510ドリップチップに交換するとキャップ裏側に突き出してしまいます。
アトマ底部・ドリップチップ上部です。キャップはデッキの一番下まで被さるようになっています。ドリップチップもシンプルな形状ながらとても綺麗な作りです。
付属のULTEMキャップです。これは黒いものと同じ色違いとなっています。付属のキャップが最初に装着されているものとデザイン違いになっていたり、チャフキャップだったりする製品も多く、それはそれで2倍嬉しいのですが、今回のDiggieのように単なる色違いというのもメリットがあり・・・
入れ替えて遊べる!これはドリチだけ替えてますが、AFCリングも交換可能です。
こんな感じでも楽しめます。右のドリチは手持ちの物です。先に述べた通り、接続部が長いドリップチップは大きくはみ出るのでご注意を。
組み合わせで楽しめちゃうとか、これはもう3倍嬉しいです。
今入れ替えてみたAFCリングの入れ替えでもお分かりの通り、上部はキャップではなくリング部分だけをクルクルと回す方式です。上部の吸気口から内部の通路を通って最終的にはサイドフローになる流れです。
こっちの写真の方が分かりやすいですかね。キャップを裏側から見たところですが、内部にエア通路が設けられているのが分かると思います。そこからデッキのエアホールへと繋がるようになっています。
キャップは決まった向きで装着されますが、向きがシビアすぎて手こずる感じはありません。またアトマイザー着脱の際に空回りしませんので便利です。
デッキ部
猫みたいに見える。片側2ポストでコイルを留めるシンプルな形状です。非常に背が低いアトマではありますが、エアホールからコイルの距離や、高さにも自由度があります。もちろん大きいコイルも問題なく組める広いビルドスペースを持つRDAです。
反対側から。ロープロファイルRDAながら、十分な深さ・広さを持つウェルです。ドリップで使う際はもちろんのこと、BF運用する際にも溢れたりすることもなく使いやすいです。またコットン多めが好きな方もしっかり収まり良くウィッキングすることができるようになっているようです。
BFピンを装着してみました。ウェル底面とツライチのタイプ。ですが面積も大きいので全部が全部吸い戻しちゃうという感じではなかったですね。ある程度はリキッドも残ってくれます。
コイルの足を留める部分は上からネジ留めするタイプで、また穴ではなくて横から差し込めるようになっています。ご覧の通りネジ横に少しだけ隙間があり、またネジ先端も平面部分が小さいため単線は組む際に少しコツが必要でした。
逆にフューズドクラプトンなどの幅広コイルに関しては実にビルドしやすくなっています。どちらかと言えばそういうコイルを前提としたターミナルのように感じました。
そうそう。この写真でも見えてますが、Oリングを噛み込ませてしまいました。細いOリングで、Oリング溝に少しだけ遊びがあるので噛み込みやすいです。ただ、私の場合は写真を撮るために乾いた状態で開閉を行ったため噛み込ませてしまっただけで、実際の運用の際にリキッド等で湿らせた状態であれば問題はないと思います。
最初にスリーブを付ける前にリキッドを軽く付けてあげると良いと思います。リキッドが付いた状態でしたら開閉もスムーズで、やや柔らかめくらいです。
やっぱりとりあえず単線。でも少し苦労しました。ネジ山の精度については、ガタつきが全くないどころか回す際にやや抵抗があるくらいで非常に良く出来てはいます。ですが、やっぱりネジ形状と横の隙間のせいか、単線はすっぽ抜けたり回転で横にぐっと持っていかれたりして少々コツが要る感じでした。
ドバァーーー!っと勢いよくドリップしてみましたが、まあ試すまでもないですね。ウェル容量も多く、ドリップで漏れるようなことは心配に及びません。
また、スコンカーで思いっきり押しても全く問題なし。この辺の使いやすさは素晴らしいと思います。
ビルド時のコイル高さにもよるかもしれませんが、標準的なエアホール前~やや上くらいでこのくらいコイルが近いです。
ドリップチップがはまる部分が薄いので、やっぱり長いドリップチップはコイルに干渉するかもしれません。
喫ってみた感想
味はかなりダイレクトで温かいミストが楽しめるタイプのドリッパーです。
今回のDiggie RDAは完全にフレーバー志向の製品だと思います。内部的には何のことは無いサイドフローなんですが、味が良く出るのには感心します。おいしい。
ドローは全開でも割と重めで、コイルが直近なのも相まってハイワッテージで喫うと熱く感じます。逆に言えば20ワットくらいで十分楽しめちゃいますので、1Ω弱くらいの余裕の抵抗値でビルドしてメカで使うのもバッテリー持ちが良くていい感じかも。
私はSIMPLE EXとの組み合わせがたまらなく気に入りました。これもうセット商品だろっていうくらい見た目がマッチしてません?
SIMPLE EXは抵抗値が0.8Ωからの対応なので、1Ω弱・4V前後のセッティングでバッチリと楽しめるDLタイプのRDAがとっても良く合います。
AFCについては、上から切り欠きがあるリングを被せるだけの形状だったので隙間ができるかなと思いきや、驚くほどバッチリ調整できます。全閉にすると一切吸えないくらいの密閉度。
但し、デッキ内のエアー出口はそこそこ大きいのでガッツリ絞ったMTL向けではないです。かなり軽めのMTL~重ためDLというのがおいしいポイントだと思いました。
これは喫い方で私の場合なのかもしれませんが、アトマ上部が角ばってるのもあってもう少し長いドリチ付けたいなって思いました。見た目は超絶イケてるんですが、背を限界まで低くするためか510接続部が薄いのでドリップチップ交換に対して少し気を使います。
総合的にはとってもお買い得感があるRDAです。樹脂キャップ・ドリップ&BFでの漏れにくさ・デッキのシンプルさ等々、便利でウマい!という印象。なにより見た目が低くて小さいMODにも似合うというのが私としてはとっても気に入りました。
見た目ステキなアトマイザーですね。
出来れば動画をあげていただけるとすごく楽しめます^^