今回は1928 MTL RDAをご紹介致します。22mm・シングルコイル・シンプルな見た目・MTLという、私が特に好きなRDA。先に言っちゃうとやはりお気に入りとなったRDAです。
商品提供:Cthulhu MOD
もくじ
1928 MTL RDA by Cthulhu MOD
今回も缶入り。紙パッケと違ってどうしても取っておきたくなる缶。ラベルはクトゥルフのデザイン。1928ってなんぞと公式サイトを見てみたら、ハワード・フィリップス・ラヴクラフトの小説『クトゥルフの呼び声』がウィアード・テイルズ誌に載ったのが1928年で、今年は90周年に当たるということで1928とネーミングされた説明されていました。なるほど!
いきなり話が逸れますが、学生時分にテーブルトークRPGの「クトゥルフの呼び声」をプレイしたことがあります。
「SAN値」なんていう言葉を耳にした事がある方はけっこういらっしゃるかと思うのですが、クトゥルフTRPGで使われた「正気度」というパラメーターのことだそうですよ。
でもさすがに忘れた。
さて開けよ。
缶の中にはスポンジの仕切のようなものはなく、フワフワの袋に包まれてアトマイザーが入っていました。嬉しくなる!
同梱品
- 1928 MTL RDA 本体+デルリンドリップチップ
- ステンレスドリップチップ
- ドライバー&六角レンチ
- 予備ネジ・Oリング
- BFピン
- 取扱説明書
1928 MTL RDA本体
エアホールが4つ開いている以外は何の柄も文字も入っていない実にシンプルな見た目。ドリップチップに向かって山型に細くなるキャップのデザインは短めのドリチを付けた時にも唇の当たりがなく実用的でもあります。
今回は色違いのブラックと両方ご用意していただいております。並べて写真が撮れるのは幸甚。スリム型のステンドリップチップも黒アトマは本体同色に統一されています。ついでにドリップチップの写真を。
スリムドリップチップは以前のHastur MTL RTA miniの時、後期バッチでは内径が広げられていました。今回は最初から内径大きいバージョン。と言っても内径は3mmと細いのには変わりありません。
こうして下から見るとステンドリップチップはやはり内径細い!見た目はステンドリップチップの方が好きです。
アトマイザー上部
cthulhuの製品はいつもきれいですが、今回は特に美しいです。至極シンプルな見た目なのにこれだけカッコいいとは。
アトマイザー下部
スリーブとデッキの嵌め合いは凸凹で噛み合っていて、エアホール調整範囲内でしか回らなくなっています。アトマ着脱で空回りしないので便利です。キャップをはめるのもザックリと向きを合わせてあげれば入ります。
ノーマルピンとBFピンがそれぞれ装着してあります。交換するのにドライバーと六角、両方必要になるのが若干めんどいですが、それほど頻繁に着脱するものではないのでいいのかな。
エアホール・トップキャップ
キャップを回転させて4つあるエアホールから選んで使う方式。各ホールは0.8mm・1.2mm・1.6mm・2.0mm。デッキとの隙間が僅かに開いているため、少し隣の穴から流れ込んでしまっている感じで、0.8mmと1.2mmがあまり変わらないです。
むしろ激絞りしたいときはキャップを逆向きにハメちゃうのもいいかも。ただ、後述しますがエアー出口が2mmほどあるのでどちらかというと軽めMTL向けのアトマの気がします。
トップキャップ内部。二重構造のチャンバー方式になっています。RTAのようにコイル部に被さります。
デッキ
パッと見た感じRTAな感じの電極とボトムフロー。ウェルは仕切られていて、リキッド保持量は計測してみたところ1.7ml。RDAというよりはRDTAに近い構造かと思います。
このように電極回りの一段高くなった分部にチャンバーが嵌るような構造です。
キャップ側面から続くエアホールの部分です。エアホールがあるのは片側だけ。
コイル下のエアホールです。2mmくらいある感じで、MTL向けのドリッパーとしては若干大きめです。ワイヤー留めのネジはこの通り、横のワイヤーの逃げを防ぐ盛りがりと隙間ゼロなので使いやすいです。
ポジティブピンを外すと、デッキ部分がASSYで外れます。PEEKの絶縁材も、ポジティブのブロックも圧入されているようでバラバラにはならないようになっています。メンテナンスを考えるとすごく便利ですね。コイル組みっぱなしでもバラせちゃいます。
リキッド供給を考えてか、コットンが出る裏の部分は肉抜きされています。
BFピンからリキッドが出る穴はこの位置になります。これ、もうちょっと高くなりませんかね・・・。せっかくRDTAチックになっているのに、スコンクで出て来たリキッドを殆ど全部吸い戻しちゃいます。
このピンの中を通って、上のパーツから出るようになってたら神ってたんですが。
ビルド&ウィック
問題なく組みやすいです。キャップ内のチャンバーがネジのすぐ外側に被さるのでしっかり短くカットしないといけません。
単線ならネジ切ってしまえば問題ないですね。コジってる間にネジが緩むこともありませんでした。
ウィッキングの写真撮り忘れたので、3日くらい吸いまくったあとの写真でもどうぞ。ウィックホール状のコットンを入れる部分が使いやすいです。
で、その外側のウェル内部が見えている部分にリキッドをジョバーっと流し込めばOK。むしろ狙わなくても適当にジョバーっとやっても垂れてしまわないよう段差になっています。
但し、このアトマイザーはキャップを付けてドリップできません。その時点でRDAって呼べない気がしますが(´・ω・`)
喫ってみます!
旨味。昨今のMTLアトマの平均は超えてるのでは。コイル位置が結構高めの割にダイレクトさがあんまない。コイル~ドリップチップ下端が少しだけ離れているせいか、エアホールがやや大きめで流速が上がらないせいか分かりませんが、もっとガンガンくると思ったので意外とマイルドな感じ。
で、何度かビルドしてみたんですが、クラプトンで組んで軽めMTLで喫った時の感じが良かったです。
あと、これは単線・クラプトン療法ですが、付属のドリップチップよりもある程度内径が大きめでショートタイプのドリップチップの方が好みでした。
付属ドリチでピンとこない人は一度ドリップチップを外して喫ってみると、案外好みの感じかもしれません。そんなタイプの方はワイドボア&ショートなドリップチップも試してみて下さい。
スコンカーで使った感じ
でも前述の通り、スコンクした時の吸い戻しでリキッドが無くなっちゃうので案外持続力が無いです。ドリップで喫ってる時はリキッドチャージ頻度が非常に少ないのに大して、スコンカーで使う時は結構な頻度でボトルを押さないといけないのは逆に不便なような。持ち歩きで漏れにくくするためなのか、たまたまこういう設計なのか・・・。
少しでも上方からリキッドが出るように部品を追加してみましたが、それでも残るリキッドは少なかったです。
オーバースコンクに対する耐性は最強クラス。リキッドの水位が上がってもチャンバー外に溢れるだけなので滅多なことではチャンバー内には侵入してきません。逆に結構押しまくって使えばいいのかなと。
個人的には、見た目がかなり好きなので超気に入っています。キャップのエアホールが1ツ穴だったらもっとカッコよかったかな!スコンカーフレンドリーと言いつつスコンカーでの使い勝手があと一歩だったりもするんですが、ノンBFピンでウェルにダブダブ入れて使うのはすごくいい感じです。その状態で持ち歩くと容赦なく漏れますが、私のVAPE用途としてはデスク回りが非常に多いので、そういったシーンでは使いやすいです。
ボトル押し過ぎに強い構造はスコンカーを初めて使われる方にもおすすめかも。
Cthulhu Mod 1928 MTL RDA(3AVAPE)
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