もくじ
GABRIEL RDA by scorpion mods
Scorpion modsは台湾のメーカーです。今回はボトムフローの22mmシングルコイルRTA、Gabrielをご紹介します。
商品提供:scorpion modsさま
パッケージ
ビニールコーティングされたような袋に入っています。内側はフカフカになっています。
付属品
こちらはサンプル品で本体のみとなっておりますので、公式サイトよりご紹介だけ。
- Gabriel RDA 本体
- 保証書
- スペアネジ
- 六角レンチ
- 予備Oリング
- ノンBF510ピン
本体
おっ!凄く小さい!私は小振りなアトマが好物なので嬉しくなっちゃいます。実測してみますと、直径は22mm、高さは接続部とドリップチップを除いて20.7mm。かなり背が低めのRDAです。
側面にロゴ等はなく、エアホールが向かい合わせに2か所開いているだけのデザインです。アトマの中頃でグッと絞られていて、非常にかっこいい。エアホールは3mm×2と、なかなかの大きさです。
上部。どこか外れそうな見た目ですが、トップキャップとスリーブは一体式ですので外れません。
底部。SCORPION MODS GABRIEL RDA の文字と、天使のマークがデデンと。おそらくコレがガブリエルさんなのでしょう。レーザーエングレービングも凄くキレイですね。若干510にカスった痕があります。
510接続部
BFピンもステンレス製でしっかりした作りです。マイナスドライバーで交換できるようになっています。ピンの飛び出しは0.6mm程度と、それほど飛び出してはいません。
各部
こちらのアトマイザーはドリチ・キャップ・デッキに分解することができます。
ドリップチップ
アトマから飛び出す部分で高さ7mmとかなりショートタイプの510ドリップチップ。内径は6.7mmから上部で9mmと、510タイプにしてはかなりのワイドボアです。
接続部が非常に短くて、3mmくらいしかないです。グラグラするワケではないのですが、手持ちのドリップチップはどれを付けてもキャップ内側に飛び出してしまいました。
ビルド次第ではコイルが結構ギリギリの高さになるので、当たって溶けてしまわないように注意が必要です。
キャップ
ドリップチップに続く部分のカドはRになっています。純正ドリップチップがツライチになっているのが見えるかと思いますが、ドリップチップを他のものに変えるとここから若干飛び出します。
頂点の平らな部分は12mm。あまり大きなドリップチップは周囲にはみ出してしまいます。
デッキ
シングルコイル用の2ポストデッキです。中央のエアホールが非常に特徴的。ウェルはなかなか深いですが面積としては物凄く大きいというほどではありません。エアホールが中央にあるので少しならオーバードリップしても大丈夫な感じでした。ただ、エアホール形状からしてドリップチップからドリップすると漏れやすいです。
ポストは+-で留める方向が異なるみたいです。ポジティブ側は縦溝タイプで完璧に留めつつ、ネガティブ側も同じ構造にするとネジを2ケとも外す羽目になるので横から入れる方式にした、とかなんですかね。これならネジを両方付けたままビルドできます。
ちょっと意図は分かりませんが、どちらのネジも非常に良く出来ています。ワイヤーすっぽ抜け問題など一切ありません。流石。
エアホールは3ツ穴。エアホールと言うにはあまりに大きすぎた。ワイヤーが留まるネジの部分を超えんばかりに横の方までエアホールなんですが・・・。
Oリングは一番下に二本。これは調整も精度も完璧で、着脱については非常に快適です。ただ欲を言えば1本は上に付けてほしかったかな。デッキ側面に結露がついて着脱時にかなりアトマ回りがビタビタになります。
全体的にBF運用向けと言う印象があります。
BFピン
BFピンを外すとポジティブ側のポールも外れます。
エアホールのパーツを外すとポールも外れますが、通常分解でここを外す必要はないでしょうね。見事な精度で嵌め合いされていますが(プレスというほど強く圧入されているわけではないです)、特に普通に外すような構造にはなっていません。
BFピンを付けたところ。ほぼ平面になりますので、余分なリキッドは割と吸い戻されるタイプです。
エアフローコントロール
スリーブを回して丸穴をずらす方式。3mmくらいでこういう形状って運が悪いと笛みたいにピッピーって鳴ることが多いんですが、これは割とイイですね。8~9割開けの辺りで僅かに音がしますが、それ以外は比較的静かな方かなと思います。
キャップとデッキの隙間も非常に小さく、激絞り~全開まで、きっちり調整できています。
ビルド&ウィック
まずはエアホールに合わせてこんな感じで組んでみました。ネジは+側を少し緩めてコイルの足を差し込み、-側を横から入れる形ですね。組みやすい。
この写真を見て頂きたいんですが、コイルの足がすっぽ抜ける余地が一切ない作り。これだけで嬉しくなってきます。はみ出た部分のワイヤーに関しては、キャップまでの余裕が殆どないのでギリギリでカットする必要がありますが、単線ならグリグリとネジ切ればいいです。そのくらいしっかりと留まってくれています。
吸ってみる
全開でもドローは程よいスカスカですね。クラウドチェイス系の呼吸レベルのスカスカではないです。サイドから空気が入ってコイル下から出てくる構造って割とドロー音がうるさくなる傾向があると思うのですが、Gabriel RDAに関しては音もこのタイプのエアフローにしては比較的静かだし、吸い心地もスムーズで驚きました。
味は悔しいことに実にウマイです。Pharaohの時もそうでしたが、なんでこのエアホールでこんな味出るんだろ。横の方なんてコイルに当たってない気がするんですが。
ミスト量は20Wくらいで炊いてもかなり出ます。コイルが吸い口にかなり近くてダイレクト感が強い為、案外低パワーでも強くフレーバーが楽しめる感じ。
こんな感じでドリチの下部にコイルが当たらんばかりの勢いなので、巨コイルでガンガン炊きたいというのにはミストが熱すぎてあまり向かないかもしれません。案外単線シングルとか、単線パラくらいがちょうどいいのかもしれませんね。
んで、これでマイクロコイルだとどうなんだろうと思って試しました。もはや3つ穴の中央しかエアーが当たってない状態。横の2箇所は穴をふさがないように浮かせたコットンで覆ってエアーを導く感じです。
あれっ、これもいいんじゃないの!というかバカウマ。よく見たら公式の写真も細そうなフューズドがマイクロで組んでありました。
ドリップに関しては予想通りというか、何も考えずにドバーっといくとエアホールからドバーっと出てきます。うまくアトマを傾けつつやるとか、ドリップチップを外してウェル狙いでやればいいんですが、まあこれはBFで使えばいいと思います。ドリップの事はそれほど重視していないのではないかな。
scorpion modsさんから武装戦隊って書いてあるアグレッシブなスコンカーも出てるそうなので、それと合わせるのもいいんじゃないでしょうか。
私としては、エアホールがもう少しだけ小さくても良かったのかなあと思いました。もちろん現状でもウマいのでその点は文句ないのですが、単純に小さいエアホールでも喫ってみたかったというのと、それぞれの穴がもう少し小さければリキッドが表面張力で穴に入りにくくなるので漏れがだいぶマシだったのではないかと。せっかくエアホール回りが面白い構造なので、是非オプションパーツで対応して頂きたいと思います。
それにしても全体的に作りの良さはさすがです。加工精度も、ルックスの良さも最高です。ただドリップしづらかったりとか、市販のドリップチップがトップキャップを貫通して向こう側にだいぶ飛び出すとか、若干クセがある部分はありますのでその辺りの好みは分かれる感じでしょうか。
ちょっと使いにくいところもあるけれど、私としては何より見た目が好み。特にビューティーリング付けた時のカッコよさったらないです。
ただあまり背が高いタイプはエアホールに被ります。これでも結構ドローは軽いので全然問題なくイケます!
Gabriel RDA(scorpion mods公式サイト)
florisMod完成しましたか?
カッコいい!
また、紹介して下さいね(^_^)v