非導電性のセラミックコイルジグ、Coil Master(コイルマスター) Ceramic Stickのご紹介です。コイルマスターと言えば、私もCoil Master 521 mini Tabを愛用しておりますが、RBAのコイル関係のツールを多くリリースしているメーカーです。今回のアイテムは金属のジグと比べ、より安全に作業できる所がポイントとなっております。
商品提供:Coilmasterさま
もくじ
Coil Master Ceramic Stick パッケージ
もちろん裏面にはオーセンティックの確認ができるスクラッチコード付き。Coilmaster公式サイト下部にコードを入力することで確認が可能です。
コード入力で何か当たっちゃうよ!というカードも入っていました。それでは早速開封して参ります。
Coil Master Ceramic Stick 本体
中身はスッキリしたもので、四角いシリコンの塊がデーンと出てくるだけです。
5種類の太さのジグが並んでおり、ここを見て頂くと20~40のナンバーが振られているのが分かるかと思います。
引っ張ってやると、中身のスティックが出てまいります。鉛筆の芯みたいで頼りなく見えるけど大丈夫かしら・・・。
全部中身を出してみました。左から2.0mm/2.5mm/3.0mm/3.5mm/4.0mm/ となっています。
このグリップ部分もシリコンでできており取り外すことができるようになっています。金属製のコイルジグ同様に、コイルを焼いてジグで触ってと繰り返していると熱くなるため、シリコンのグリップが付いているわけです。
ジグにコイルを巻きつけた状態のままコイルをRBAに取り付ける事は多いと思うのですが、その際グリップは邪魔になることもありますし、外すことで軽くバランスよく使う事が可能です。これは私にとって実に地味に嬉しい仕様です。
ケース
ケースの方は、スリットが入っていてムリッと側面に抜き出すことができるようになっています。しまうときは穴に差し込めばOK。このケースがとっても秀逸なんですね。ジグってなぜか丁度使おうとすると1本だけ、それも今使おうと思ったサイズだけが行方不明になっていたりすることが多いのですが・・・
このケースはしっかり揃ってないと歯抜け状態になります。これは片づけが苦手な私には丁度良いケースです。
また、作業中にはこのシリコンケースそのものが小さなシリコン台になりますので、熱くなったスティックを一旦休ませておくのにも使えます。
ジルコニアセラミック製
さて、このCoil Master Ceramic Stickの一番の特徴はジルコニアセラミックという素材。VAPEをしている皆さんの中にはセラミックピンセットを使っていらっしゃる方も多いでしょうから、セラミック自体はお馴染みの素材ですね。導電性がないので、ドライバーンなどの通電時にジグで触れてしまう等の事故を防ぐためにとても良いものだと思います。
セラミックピンセットについても、私は当初「別に熱しながら掴んだりしなくてもコイル作れるし・・・」とあえて買うまでもないかと思っていたのですが、実際に使ってみるとやはり便利でした。
コイルを挟んだまま通電というのはそれほど多くするわけでもないのですが、今は絶縁性の工具で作業するというのは安全面において非常に良い事だと考えております。
セラミックピンセットが挟みながら通電できるのと同様、スティックを通したまま通電することも可能です。コイルマスターの動画を見る限りではそのような使い方も想定されているようです。スペースドコイルを整えるのに非常に便利かもしれません。
実際に使うに際して私が心配なのは「これ折れるんじゃ?」という所です。セラミックピンセットのポイントを何度か欠けさせてしまった事があるので、セラミックにビビっています。いきなり真ん中からボキイッ!なんてなった日には立ち直れません。丁寧に使いたいと思います。
ちなみにピンセットは最終的に机から落として5mmくらい折れました。直してしつこく使っています。
ただ、セラミックのドライバーや、セラミックの包丁なんていうものがある位ですからそうそう折れるものではないのでしょう。ジルコニアセラミックは靱性も比較的高い部類のようです。とは言え金属に比べたら比にならない弱さなので、あまり無理な使い方は控えた方が良さそうです。特に細い2.0mmとかは落下には注意ですね。
ジルコニアセラミックは耐摩耗性の高さもスゴいみたいです。セラミックを削った事がある方なら体感されたと思うのですが、金属でゴリゴリしようがとても削れるようなものではないです。コイルに挿しこんだり、グリグリした程度ですり減ってしまう心配はないでしょう。
Coil Master Ceramic Stick実際に使ってみる
コイルもこれに巻きつけてみましょう。うん、ただの棒だから今の所特に何も感じませんが、あまり硬い太いワイヤーは巻きづらそうです。28・26ゲージあたりのワイヤーに関しては全く問題はありませんでした。
まずはスペースドコイルで。
そしてグリップを外してアトマに組んでいきます。こちらは同じくcoilmasterのELFY RTA。
これは良いですね。ジグが軽いので片側がタレ下がったりせずに快適に組めます。
そしてこのまま熱を入れていきます。あまり熱を入れっぱなしにすると、スティックに触れていないコイルの足だけが熱くなってしまいますので、低いワッテージでジワジワとやりましょう。コイルの色出しをするのと似たような要領です。
うん!楽! ただ別に挿しっぱなしで熱する必要は感じませんでした。組んだ時に崩れてしまって直すという用途には良いのではないでしょうか。
マイクロコイルも組んでみます。
足を曲げずに押し込んでおいて、グリッ!と無理気味に水平にしてみました。このくらいの作業は普通の金属製ジグと変わりなく使えそうです。
うーん?これはダメかも。どこにホットスポットが出ているのか分かりにくいです。少しホットスポットを除去して、最後にジグを挿しこんで引っ張ってやりながら熱して仕上げみたいな感じが良さそうです。
ヒートシンクとしても使えるかも
デュアルで組んで片側にだけホットスポットが残った際に、仕上がったコイルに突っ込んでおくとスティックに放熱してくれるので赤熱が遅らせられます。ホットスポットが出ているコイルにじっくり取り組むことができます。棒がめちゃくちゃ熱くなりますので注意。というか全体的に棒が思いのほか熱くなります。挿しっぱなし通電をしなくても、熱してからスティックを入れてちょっとコイルを上げたりと言う事でも相当に熱くなります。作業中はスティックに触れないように気を付けてください(2敗)
少しだけ気になる部分
それはココ
角が落としてないんです。一回引き抜いてもう一度コイルに挿そうとすると引っかかっちゃいます。これは角を丸くするなり面取りするなりをして頂けると、より使いやすかったのではないでしょうか。
もちろん速攻で削りました。が、これクッソ硬いです。セラミックピンセットのサキッチョを直した時も苦心しましたが、本当に削れないです。
Coil Master Ceramic Stick まとめ
非導電性というだけで価値あるグッズかなと思います。コイルに挿して通電することがそれほどないとしても、安全面で優れているのは間違いありません。あとは折れないかどうかが心配ではありますが、普通にコイルを動かしたり、軽く引っ張ったりという程度では全く問題はありませんでした。22ゲージを全力で引っ張る、というようなときは従来のステンレス製ジグを使えば良いですしね。
なによりも私はケースが気に入りました。使いやすいし分かりやすい。ビルドマットの片隅に常に置いておきたいと思います。
欲を言えば同じものがもう1セットあると便利そうです。むしろ最初から2本組にしてくれるとケースにきれいに収まったので嬉しかった。高くなりすぎちゃうか。
このセラミックスティックですが、COILMASTER公式で通販することも出来るそうです。なんと送料無料みたいですよ。
Authentic Coil Master Ceramic Stick E-Cigarette Wire Coil Winder(Fasttech)